赤いパッケージに、レトロなフォント。
スーパーで見かけた瞬間、「六花亭のマルセイバターサンドに似ている?」と思うのが、わかさや本舗の「バターリッチ」だ。
見た目が似ていると感じる人が多いのは事実。
それほどまでに見た目は似ている。
だが、私は両者の本拠地がある北海道に住み、日常的にこの2つを食べ比べている。
そんな地元の視点から、忖度なしに断言しよう。
見た目は似ていても、中身は全くの別物だ。
この記事では、実食してわかった圧倒的な「差」と、後悔しないための賢い使い分けを解説する。
パクリ?バターリッチはマルセイバターサンドより美味しいのか
「パクリ?」と疑われやすい最大の理由は、まず見た目の記号が似ているから。
実際に並べると、赤×レトロ調の雰囲気がかなり近い。

ただ、ここからが本題です。
私は北海道でこの2つを日常的に食べ比べていますが、味・満足感・完成度は別物。
まずは、私が実際に食べて感じたスペックの差を、以下の表にまとめる。
| 比較ポイント | わかさや本舗「バターリッチ」 | 六花亭「マルセイバターサンド」 |
| ラム酒の香り | かなり強い。 ガツンと鼻に抜ける | 控えめ。ほんのり香る絶妙な塩梅 |
| レーズンの味 | 主張が激しく、味が濃い | クリームと調和しており、上品 |
| クッキーの厚み | 薄め。サクサクして食べやすい | 厚め。 しっとりと重厚感がある |
| クリームの量 | 少なめ。ライトな後味 | たっぷり。1個での満足度が極めて高い |
| 完成度 | 日常のおやつ | 至高のスイーツ |
でも、文字で読むより早いのが“実物”です。皿に出して並べると、厚みとクリーム量の差が一目で分かります。

ここまで見て「自分はどっち寄りか」決まったら、サクッと確認できます。
パッケージや皿の比較だけだと、「結局どっちも同じでしょ?」と思うかもしれません。
そこで、手に持ってサイズ感と厚みが分かるように並べてみました。

この見た目の差が、そのまま食べ応えに直結します。
ここからは、私が実際に食べて感じた『バターリッチ/マルセイ』それぞれの本音をまとめます。
わかさや本舗のバターリッチが「相当似ている」と言われるのは、もはや宿命だ。
それほどまでに外見も構成も寄せてきている。
だが、中身は別物だ。
一口目のラム酒のパンチが強い。
レーズン好きにはたまらない主張がある。
しかし、クッキーが薄くクリームが控えめなため、どうしても「食べ応え」に欠けるのだ。悪く言えば、物足りない。
マルセイを知っている人間からすれば、「なんか似ていると言われてもしょうがないクオリティの差」を突きつけられることになる。
一方で、絶対王者・六花亭のマルセイバターサンド。
これはもう、文句のつけようがない美味しさ!
ラム酒はあくまで「演出」に徹し、厚みのあるクッキーと濃厚なクリームが口の中で溶け合う。
スイーツとしての圧倒的な完成形を見せつけられる。
王者と言われるだけの存在感、そして品格がそこにはある。
私の結論はこうだ
バターリッチはもちろん美味しい。
けどマルセイバターサンドの方が私は好みだ。
やはり王者マルセイバターサンドは最高のスイーツだ。
結局、どっちが「買い」なのか?コスパで判断
ここで、購入を迷っている方のために「1個あたりのコスパ」と「入手しやすさ」を整理しておこう。
- わかさや本舗 バターリッチ: 10個入り:約1296円、1個あたり約130円。北海道内のスーパーや物産展で手に入りやすく、まとめ買いにも向く。
- 六花亭 マルセイバターサンド:10個入り:約1,650円 、1個あたり約165円。百貨店や公式ショップがメイン。ブランド力は圧倒的だが、日常的に食べるには少し贅沢。
※注意:価格は記事作成時の価格です。あくまでも目安です。
価格差は10個入りで約300円程度。1個あたりは30円程の違い。
ただ、この30円差は「味」よりも、食べ応え(満足度)に出る。並べると分かりやすい。

この差をどう見るかで、コスパは変わる。
たかが300円、されど300円だ。
贈答用にはマルセイバターサンド、普段使いならバターリッチがいい。
バターリッチとマルセイバターサンドの使い分け
バターリッチは買う必要はないのか?
いや違う!こう使い分けすればいい。
バターリッチは、贈り物というより「普段のコーヒー時間に合わせるおやつ」だ。
実際、私は家でコーヒーを淹れたときに、こうやって気軽につまむ。

この“軽さ”が、バターリッチの強みでもあり、マルセイと決定的に違うところ。
バターリッチは「普段使い」。 気取らない日々のティータイムに、ガシガシ頬張る。ラム酒の強さを楽しみながら、カジュアルに消費する。それには最高の選択肢だ。
次は、六花亭のマルセイバターサンド。
私は“北海道土産の王者”と呼ばれる理由を、食べるたびに納得する。実際にコーヒーと一緒に食べたときの写真がこれ。

断面を見ると分かりますが、クリームの厚みがしっかりあって、レーズンが主張しすぎない。
この“バランスの良さ”が、マルセイの完成度だと思った。
マルセイバターサンドは「贈答用」。 大切な人へ、あるいは自分への特別なご褒美として、失敗できない場面で手に取る。これが正解。
「似ている」という言葉で切り捨てるのは簡単だが、この2つはもはや棲み分けができている。
日常のバターリッチか、至高のマルセイか。
あなたの目の前にあるその一箱を、どちらの目的で買うべきか。答えはもう、出ているはずだ。
普段のコーヒーおやつなら → バターリッチ
失敗できない手土産・ご褒美なら → マルセイバターサンド
バターリッチはマルセイバターサンドをリスペクトしたんだ
この2つの商品には約37年もの歴史の差がある。
1. 六花亭「マルセイバターサンド」
- 発売時期:1977年(昭和52年)
- 背景: 社名を「帯広千秋庵」から「六花亭」に変更した記念として発売。パッケージのデザインは、十勝開拓の祖・依田勉三が率いる晩成社が、1905年(明治38年)に北海道で初めて作ったバター「マルセイバタ」のラベルを復刻したもの。
- 立ち位置: 北海道土産の代名詞として45年以上君臨する、圧倒的な「先駆者(パイオニア)」。
2. わかさや本舗「バターリッチ」
- 発売時期:2014年頃(平成26年頃)
- ※わかさや本舗自体の創業は大正8年(1919年)と非常に歴史があるが、この「バターリッチ」という特定の商品が広く流通し、注目され始めたのは2014年前後。
- 背景: 北海道産の原料にこだわり、より手軽に楽しめるレーズンサンドとして登場。
- 立ち位置: マルセイが築き上げた「北海道のレーズンサンド=赤と白のレトロなパッケージ」という記号性を、現代のニーズ(日常使い、買いやすさ)に合わせて再構築した「後発のチャレンジャー」。
バターリッチとマルセイバターサンドは歴史が違う。
まさに子供と大人ぐらいの違いだ。
バターリッチは似ているけど、まさしくリスペクトしたと理解するのが正解だろう。
まとめ:納得して選ぶのが「賢い買い分け」の正解
バターリッチは見た目が似ていると感じる人が多いのは事実。
だが答えは、見た目は似ていても中身と役割は「全くの別物」だ。
北海道在住の私はそう結論づける。
- マルセイバターサンド: 重厚なクッキーとクリーム。贈答用の絶対王者。
- バターリッチ: ラム酒が強くサクサク軽い。日々の日常使い。
37年もの歴史の差がある両者。
バターリッチは、先駆者へのリスペクトが生んだチャレンジャー。
失敗できない手土産ならマルセイ、気兼ねなく楽しむ自分用ならバターリッチ。
価格や入手しやすさを含め、この2つはもはや明確に棲み分けができている。
納得して選ぶこと、それこそが賢い買い物の正解だ。
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